無名ヴァンガードファイターの独り言

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【事務局に質問】「銀の茨の獣使いドリアーヌ」について

こんにちは。

公式ページのカードリスト及びQ&Aを眺めていたら、なんとなく気になった部分があったので、事務局に質問してみました。

今回は、その質問内容と応用できそうなことをご紹介したいと思います。

 

・きっかけ

きっかけは以下のカードのQ&Aです。

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Q5194(2019-08-08)
Q、“ターン終了時”を条件とする、リアガードのこのカードの自動能力が発動した状況で、何らかの能力等により、このカードが存在しなくなりました。発動したこのカードの自動能力を、コストを支払い解決することは可能ですか?
A、はい、既に“ターン終了時”を満たしているため、コストを支払い解決することが可能です。
なお、“(R)のこのユニットを退却させる”という効果は実行されません。

 

スタンダードにおいてはおそらく上記の状況を再現できることはありませんが、Pスタンであれば「奇術」というおあつらえ向きな能力があるので、ソウルにしまうことで退却させるデメリットを踏み倒した上で、発動したこのカード自身を手札に戻せるのではないかと考えました。

 

・質問と回答

というわけで、2つ質問をしてみました。1つ目は前提確認のつもりの質問です。

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーー

質問1、
エンドフェイズ開始時に
「仮面の奇術王ハリー」の奇術スキルによりコールされた「銀の茨の獣使いドリアーヌ」、リアガードA、B。
手札からコールされたリアガードC、D。
の計5枚のリアガードがいます。
エンドフェイズ中に以下のように処理することは可能ですか?
1、奇術の効果により「ドリアーヌ」をソウルへ置く。
2、「ドリアーヌ」のスキルのコストとしてリアガードA、B、C、Dをソウルに置き2枚引く。
3、リアガードを4枚ソウルに置いたので、1でソウルに置いた「ドリアーヌ」を手札に戻す。

<回答>
いいえ、ご提示の処理を実行することはできません。

複数の自動能力が同時に待機状態となっている場合、ファイターはそれらを任意の順番で解決できます。

したがって、“ターン終了時”を誘発条件とする「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」の自動能力と、
“そのターンの終了時”を誘発条件とする、「仮面の奇術王 ハリー(PR/0685)」の『奇術』により作成された
時限誘発の自動能力が待機状態となっているご質問の場合、
ご提示のように、「仮面の奇術王 ハリー(PR/0685)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力から解決することは可能です。

ただし、「仮面の奇術王 ハリー(PR/0685)」の『奇術』によりコールされた“それら”で示されるユニットは、
その「仮面の奇術王 ハリー(PR/0685)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力が解決されることで、すべて同時にソウルに置かれます。
コールされた1枚のみをソウルに置き、その後に残りをソウルに置く、という処理は実行できません。

したがって、「仮面の奇術王 ハリー(PR/0685)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力から解決した「1」においては、
その『奇術』によりコールされた、「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」以外のユニットも同時にソウルに置かれるため、
ご提示の処理を実行することはできません。

ーーーーーーーー引用ここまでーーーーーーーーー 

 

つまり、「奇術王ハリー」で同時にコールしたユニットは、ターン終了時にすべて同時にソウルに置かれるため、上の質問の状況だと「ドリアーヌ」のコストにできるのは、リアガードC、Dの2体だけなので、「G3を手札に戻す」ができないということですね。

まあ、これはなんとなくできないだろうなと察しはついていました。本命は次の質問です。

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーー

質問2、
エンドフェイズ開始時に
「仮面の奇術王ハリー」の奇術スキルによりコールされた「フライング・ペリュトン」、リアガードA、B。
「フライング・ペリュトン」の奇術スキルによりコールされた「ドリアーヌ」
手札からコールされたリアガードC。
の計5枚のリアガードがいます。
エンドフェイズ中に以下のように処理することは可能ですか?
1、奇術の効果により「ドリアーヌ」をソウルへ置く。
2、「ドリアーヌ」のスキルのコストとして「フライング・ペリュトン」、リアガードA、B、Cをソウルに置き2枚引く。
3、リアガードを4枚ソウルに置いたので、1でソウルに置いた「ドリアーヌ」を手札に戻す。

<回答>
はい、可能です。

前述しました通り、
複数の自動能力が同時に待機状態となっている場合、ファイターはそれらを任意の順番で解決できます。

したがって、“ターン終了時”を満たし待機状態となっている、
「仮面の奇術王 ハリー(PR/0685)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力と、
「フライング・ペリュトン(G-BT05/037)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力と、
「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」の自動能力を、
ファイターの任意の順番で解決することは可能です。

また、「フライング・ペリュトン(G-BT05/037)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力の解決により
ソウルに置かれるユニットは、「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」1枚のみです。

したがって、「1」において、「フライング・ペリュトン(G-BT05/037)」の『奇術』により作成された時限誘発の自動能力が解決されているのであれば、
「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」がソウルに置かれている状況にて、
「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」の自動能力の解決は実行されるため、
“あなたのソウルから「銀の茨」を含むグレード3を1枚手札に戻す”により、
その「銀の茨の獣使い ドリアーヌ(V-BT06/039)」を手札に戻すことは可能です。

ーーーーーーーー引用ここまでーーーーーーーーー 

 

一応これで、「退却デメリットを踏み倒して、自身を手札に戻す」ができるということが確認できました。

ただし、十分に活用するには「フライング・ペリュトン」や「長靴をはいたキャットナイト」等の1枚を奇術コールする手段があるとよいということが分かりました。

 

 ・応用

「ドリアーヌ」はPスタンのペイルにおいてとても優秀なメインヴァンガードですが、運悪く順当ライドできなかった場合にも、「鏡の国のいたずらっ娘」等でサーチしてきた上で上記の手順を踏むことによって、ドローを進めつつ再ライドで「ドリアーヌ」になる準備ができますね。また、ギフト獲得のために「ドリアーヌ」から別のG3にライドせざるをえない場合にも同様のことが可能です。

いっそのこと、サーチしてくる前提で「ドリアーヌ」の採用枚数を少し抑えて、「ルキエ」や「ありす」等の優秀なリアガード用のギフト持ちG3を増やすという構築も考えうるでしょう。この辺りは、ライドされたヴァンガードがソウルになっても再利用可能な、ペイルムーンならではの強みともいえるでしょう。

 

・まとめ

今回の質問内容や、退却デメリット踏み倒しの小技などは、知ってる人にとっては当然のことかもしれませんが、私としては改めてルールの確認ができてよかったと思っています。

また、上記のような処理を実践でやろうとすると、対戦相手との間で認識齟齬が発生してしまうかもしれませんので、どのリアガードがどの効果によってコールされていて、どの順番で効果を処理する、等々は相互にしっかりと確認する必要があるでしょう。(ここに限った話ではないでしょうが。)

 

皆さんの構築やプレイの手助けになれば幸いです。

 

以上、ここまで見てくださりありがとうございました。